なぜ中高年の転職市場はうまく機能していないのか
まず第一に求職者側の問題がある・・これまでの経験を過信し、名のある大企業における就業や高い役職に固執してしまう人もいる。
第二に、企業側の受け入れ姿勢にも問題は多い。
生涯企業の最前線で活躍しようと考える人が活躍の場を見つけられるよう、公平な労働市場を構築することも日本の労働市場の大きな課題なのである。
このように・・求職者側と受け入れ企業側の双方に課題がある。
・・高い役職を得るというキャリアを一心に追い求め続ける人は多いが、定年後もそうした働き方を追い求めることが本当に自身にとって望ましいことかと考えると、実はそこまでの働き方は必ずしも必要ではないということも多い。
・・そういった働き方がキャリアのすべてではないと気づく瞬間が、誰しも訪れるものである。
もちろんそれが50代になるのか、あるいは60代前半または後半なのか、70代以降なのか、そのタイミングは人によって異なる。
高齢期のキャリアにおいては、・・、仕事を通じて自身が何を得て、社会にどう貢献していくのかを考えていかなければならない。