日本は欧米に比べて、遺言書の作成率が極めて低い。国民性などもあるのだろうが、75歳以上のイギリス人の82%が遺言書を作成しているのに対し、日本人は全体のわずか10%程度。つまり、亡くなる人の10人に1人しか遺言書を書き残していない。
遺言書を残さない一番の理由は「資産がないから」だそうだが、相続争いは何も資産家だけのものではない。水上さんによるとトラブルになったケースの実に75%が財産5000万円以下。1000万円以下で30%を占める、という。
自分が死んだ後は、どうでもいいという気持ちがあるのでしょう。しかし、書かないことでトラブルは後を絶ちません。