「相続争いは、金持ちだけの話ではありません。『普通の家庭』が一番危険です」
「早めに遺言書をつくっておきたい」とか「自分が死んだときに相続税がいくらかかるのかを見てほしい」といった依頼は、一気に増えましたね。コロナ禍は図らずも、「死を遠からず現実に起こりうること」としてとらえるきっかけになったのかもしれません。
2018年に起こった相続争いの調停・審判のうち、遺産額1000万円以下が33%、5000万円以下が43.3%を占めます。相続争いは決して「お金持ちの家」特有のものではなく、むしろ「普通の家庭」にこそ起こるものです。