「もともと、“人には宿命があり、それが病気であれ事故であれ、逝く時は逝く”という感覚が僕にはあったんです。『ゆずりは』をきっかけに、旅立つこと、そして、見送る側の人の気持ちが、より身近に感じられるようになりました。
そこで思ったことが『エンディングノートが一冊あれば、僕が誰とご縁があったか、人生の各場面でどういう気持だったかを伝えることができる』。全部を人に話してきたわけではありませんし、とくに家族に対しては自分がどういう人間だったかを伝えたくて、少しずつ書くようになりました。