遺品を整理している時、タンスの引き出しの奥から出てきたんです。・・父は最後は認知症が進んでいたので、以前書いたノートを“大事にしまっておかないと”と思いそのままになっていたのでしょう。
後でそのことを姉や弟に言うと、“一緒に住んでいたのに、なぜ気づかなかったんだ”と責められ、伝え聞いた親戚からも“希望通りの葬儀ができなくて可哀相だった”と嫌味を言われました。
いきなり自分の気持ちや物事を整理するのは難しいので、最終的には正式な遺言書を書くという前提で、エンディングノートを書いておくといいでしょう。
ただし、財産のことや希望する葬儀の形、さらには延命措置のことなどをせっかく書いても、家族が存在を知らなかったら何の意味もありません。いざ亡くなった後は、遺族は慌ただしく葬儀の手配などをしなければならないので、元気なうちに“ここにあるよ”と伝えておくことが必要です。