60代の女性から、「急死した夫のスマホを開きたい」と相談を受けたことがある。そのスマホには夫婦や子供の家族と旅行したときの写真が詰まっているけれど、ロックがかかっていて取り出せないのだという。
 しかし、もう手遅れだった。そのスマホは10回連続でパスワードの入力をミスすると中身が空っぽになってしまう設定になっていたが、女性はそれに気づかずに思いついたワードを片っ端から試していた。何も力になれなかった残念な思い出だ。